ようやく&DC3を吸収合併

アクセルも見放した&DC3

どうして決算発表時に自社株買いを発表しないのか?疑問を感じていましたが、やはり理由がありました。「&DC3吸収合併」という(会社にとって)悪いニュースと抱き合わせたかったんですね。あわせて&DC3から株式会社アクセルも撤退を発表。事実上の事業縮小です。

お花畑な見通し、赤字垂れ流しで債務超過、誰も使わなくなったWeb3.0。発表された時から???でしたが、ようやくです。

2022年12月の株式会社&DC3の記者発表会がピーク

IR資料はこちらをチェック。

下記記事でも予想した通りにはいきませんでしたが、個別決算での特別損失計上はありましたね!

このまま進むと、DC3ソリューション事業そのものの見直しが入るかもしれませんし、会社の資産価値の再評価と、それに伴う減損損失計上の可能性もあると思います。

発表資料をチェック

性格が悪いですが、IR資料をチェックしましょう。

&DC3 は、電子書籍ソリューションで培った技術を基盤に、Web3 時代に向けた新たなデジタルコンテンツ流通基盤「DC3」の開発促進を、機動力のある独立したスタートアップ会社として推進し、計画していた研究開発が完了し、予定どおりの成果を上げました。

予定通りの成果ってなんでしょうか?具体的に教えてほしいです。

この「DC3」は、今後、当社の下で安定性及びユーザビリティの向上といった改善フェーズへと移行し、開発投資を抑制しながら、当社のコンテンツ制作ソリューション事業の製品である「CLIP STUDIOPAINT」と「DC3」の連携・活用といった自社利用の促進や、サービス事業者へソリューションの提供を継続してまいります。

ペイントソフトがプラットフォームを目指すことって、果たして本当に良い戦略なんでしょうか?リスクが大きすぎませんかね?

なお、本合併後も、&DC3 の電子書籍及び DC3 ソリューションの提供方針に大きな変更は無く、技術面やマーケティングにおけるパートナーシップ活動も継続してまいります。本合併により、コンテンツ制作ソリューション事業及びコンテンツ流通ソリューション事業のシナジーを最大限に発揮し、制作から流通までのトータルサポート体制を一層強化し、今後も投資家の皆様のご期待に応えるべく、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。

投資家の期待に応えるってことは余計な(意味のない)投資はしないってことですよね?今のままだと企業価値を棄損しています。

新TOPIX残留に向けて

東証プライム市場上場によりTOPIXに組み入れられましたが、2026年10月以降もTOPIXに残留するには、現行よりも厳しいルールである「流通株式時価総額」を増やす必要があります。浮動株を減らす「自社株買い」を継続すると、流通株式時価総額が減少し、TOPIXから外れるリスクがあるため慎重な対応が求められます。現時点で可能な対策は「業績の向上」と「配当による魅力度向上」の2点です。自社株買いは、TOPIXに残留できる確信を持てたタイミングで実施となるでしょう。

「配当による魅力度向上」については、来期の記念配当ですでに着手されています。残された課題は「業績の向上」。クリスタの成長を通じた収益拡大と赤字事業の縮小・撤退を比較した場合、優先すべきは当然「赤字事業の縮小」と言えるでしょう。今回の動きは、TOPIX残留に向けた第一歩と評価できます(あるいは、&DC3事業について株主に説明がつかないためかもしれませんが)。

いずれにせよ、事実上の縮小・撤退が進んだことで、来期の業績が改善する可能性が高まりました。2025年の業績予想が発表される来年が楽しみですね!

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