【セルシス】1月の月次売上&FY27売上予想

1月月次をチェック

2月7日(金)11時に月次売上が発表されました。場中に発表するのは定例なのですが、いつも忘れてしまいます。頼むから11時30分に戻してほしい。

  1. 合計売上が過去最高になりました。
  2. 2024 年のホリデーシーズンに全世界で実施したプロモーション活動の効果で、ツール販売及びサブスクリプションが堅調に推移しました。

サブスクリプション:370百万円(前月362百万円)
安定的な成長を継続。前年同月(2024年1月274百万円)から約35%増で、サブスクの強さが際立つ。

ツール販売:259百万円(前月244百万円)
→ プロモーション効果もあり、前月比+6.1%の回復
→ ただし2024年前半の水準(300百万円前後)と比べると弱化。サブスク移行の影響あり。

流通ソリューション:91百万円(前月90百万円)
→ ほぼ横ばい。電子書籍やDC3関連の売上が低位で安定。

サービス:24百万円(前月26百万円)
→ほぼ横ばい。ユーザー数増えてもサービスは伸びない。来期のサーバー増強プランで増やす?

セルシスのビジネスモデルはサブスクリプションを主軸とし、プロモーションを活用してツール販売を下支えする構造が明確。この流れがどこまで続くのか、引き続きチェックしていきましょう!

決算予想を更新

2月14日に発表される決算の数字を記載します。

既に月次が発表されていますので、上振れ下振れは少ないでしょう。今回の決算で気になる点は4つ。

  • 来期売上&中期経営計画
  • DC3事業の今後
  • 新規事業の有無
  • 配当性向

1つずつ見ていきましょう。

来期売上&中期経営計画

現在の業績推移を踏まえると、2025年の売上は四季報予想を上回る92億円程度になると想定されます。ただし、会社側はやや慎重なガイダンスを出す傾向があるため、実際の予想レンジは90億円前後に落ち着く可能性が高いです。営業利益はDC3次第なので予想はできませんが、制作ソリューションの営業利益は下記。意欲的でない=控えめに出しそう。

DC3事業の今後

DC3ソリューションの取引回数は、キャンペーン時のみ増加する傾向が強く、通常時の自然増がほぼ見られない状態です。当初描いていた理想像とはかけ離れた現実になっています。会社側もこの状況を認識しているはずであり、投資縮小の可能性は高いと思います。今期も大規模な投資を継続するなら、株主総会で説明責任を問うべきです。

ただ、2024年12月に「“漫画セレクトショップ”「COMISMO」にDC3が採用」とあることから、いきなり撤退ということは考えにくいです。まずは、約7.5億円の営業赤字を最低半減、そして半減以上の縮小があるかないか?が焦点だと思います。※クリスタ連携という理由で撤退はしないでしょう。本当に意味があるのかは?ですが。

10年後も好きな漫画に出会える“漫画セレクトショップ”「COMISMO」にDC3が採用 電子書籍を現実世界の書籍のような「モノ」として販売 | NEWS | 株式会社セルシス
株式会社セルシスのニュース記事です。

新たな事業の開始

セルシスは新規事業を打ち出すのが好きな企業であり、中期経営計画の発表タイミングで新たな事業構想をぶち上げる可能性は十分に考えられます。しかし、DC3の状況を考えると、まずは制作ソリューション事業(CLIP STUDIO PAINT)に集中すべきではないでしょうか?ソニーも「アニメ制作ソフト」を開発中です。クリスタの開発に注力し、業界標準のポジションを確立するべきだと思います。

また、DC3や車載ソリューションのように大規模投資をしたものの、事業として軌道に乗らないリスクがあります。もし新たな事業を展開するなら、最初はスモールスタートし、事業拡大の可能性を慎重に見極めるべきです

株主還元

すでに特別配当を出すことは発表されており、年間36円程度の配当になるでしょう。

投資判断

もし予想通りの業績予想が発表されれば、まずは1500円→2000円も夢ではありません。来週の発表を期待して待ちましょう!

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