【スペースマーケット転職者向け】会社情報と考察その1

スペースマーケット

この記事のまとめ

・シェアリングエコノミー時代を象徴する1社

・空きスペースの貸し借りをマッチングさせるプラットフォーマー

・ベンチャーサービスにも関わらずTVCMを放映

・今後の期待は「空きスペース」需要がどの程度高められるか

・2018年売上は約5.8億円

・参入障壁は低く大手企業(「じげん」「リブセンス」)等のアグリゲーションサイト運営企業の参入可能性が高いと想定

スペースマーケット概要

「チャレンジを生み出し、世の中を面白くする」というコンセプトを打ち出し2014年に起業。

日本一の場所貸しプラットフォーム「スペースマーケット」を運営しています。

「シェアリングエコノミー」と聞くとまだまだこれから、という印象を持たれる方もいらっしゃいますが、すでに一般的に浸透しつつあるサービスです。

社名 株式会社スペースマーケット設立 2014年1月8日

代表取締役 重松 大輔

資本金 1,240,585,800円(資本準備金含む)

事業内容

スペースシェアリングプラットフォームの運営

スペースプロデュース事業

イベントプロデュース事業

リアルマーケティング支援事業 

※情報は2019年6月現在

最近では天候に左右されない「インドア花見」で若干話題になりましたね。私も花粉症なので・・・とは思いますが、花見は外でしたいかな?

フライング開花!「混雑・花粉・寒さ」を回避する"インドア花見"を快適空間で〜早くも人気スペースがオープン〜
株式会社スペースマーケットのプレスリリース(2019年2月27日 14時20分)フライング開花!を回避する"インドア花見"を快適空間で~早くも人気スペースがオープン~

女優の上戸彩、小芝風花を起用したショートムービーアプリ「TikTok」新CM『お花見篇』でも使用されました。

スペースマーケットを調べてみた

ビジネスモデル

貸し会議室ビジネスモデル

出典:BIGLIFE 21

上記はいわゆる「貸しスペース」のビジネスモデルになります(スペイシーは同業他社)。

ビジネル擁護的には「プラットフォーム戦略」を行っている企業ということになります。

「スペースを持つオーナー」と「スペースを使用したいユーザー」をどれだけマッチングさせるかが収益のカギになっています。(このモデルはいわゆる「リクルートモデル」と言えますね)

ですので、スペース数と利用者数を増やすことが収益につながる、ということになります。

※スペース数が先か、利用者数が先か、の「ニワトリ・たまご論争」はちょっと置いときます。

競合となる企業は「TKP」「スペイシー」「インスタベース」などになりますが、「スペースマーケット」と同様に一般的には認知度が低い企業たち。ブランド指名で使用されることは期待薄ですので、ユーザー集客はSEOや広告が中心になります。

そんななか、スペースマーケットは他社に先駆けて、2018年にTVCMを放映。

認知獲得を目指した「サービス名連呼型」。ただ単発での取り組みでしょうから認知効果は期待薄と推定されます。個人的にはもっとクリエイティブ、やりようがあったのかなと思います。

※いわゆる認知施策に関する考察は別途する予定です。お楽しみに!

どうやってマッチング数を増加させられるか、そのためにも利用者数を増やす必要があります。

決算情報

売上は5.7億円、2.7億円の赤字となっています。ベンチャー企業ですので利益はこれからですね。前述の通り、TVCMを放映していることから利益を出そうと思えば出せた可能性もあります。

まあ「認知度」も「スペースシェア」という概念もまだまだ浸透していませんので、将来性を期待すべきかな、と思います。

この手のマッチングビジネス(リクルートモデル)は「売上を増加させる」ために「在庫を抱える必要」が無いため、効率的で利益率がビジネスモデルになります。

数々の大企業やベンチャーキャピタルから資金調達をしていることからも将来性への期待は証明できるかと。あくまで期待・・・。ずいぶん期待されて散ってしまった企業もありますから。

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一方で、(リクルートモデルの弱点でもありますが、)パソコン一つで「始めやられる」事業なので参入障壁がとても低い。さらにブランド差別化も困難ですので、集客施策が広告出稿に偏りがちになります。(掲載数No.1くらいしか違いが生み出せない、生み出せても浸透しない)

また、競合を含め各サイトの掲載数が増加すると、いわゆるまとめるサイト(アグリゲーションサイト)が生まれる可能性があります。

このような人のふんどしで勝負することが得意な企業が「じげん」「リブセンス」になります。この辺りはSEOが得意なことが多く、検索エンジン上で本家情報より上位に掲載される、なんてことがあるかもしれませんね。

さて、今日はこここまでとします。

いわゆるマーケ的なビジネスモデルなど細かい分析は次回掲載いたします。

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