【バリュー株なら】Beenos(ビーノス)の投資先について【ここでしょ】

ビーノス

投資先の評価額が時価総額を超えている「BEENOS」。

評価額

時価総額

9月13日の終値ベースでは152億円。投資先の時価評価額は254億円(2019年3月末現在)。

保有する株式が100億円以上も時価総額を上回っておきながら、市場から全く評価がされず株価が下がり続けている状態。

ビーノス側も困っている、ということが動画でも説明されています。

もともと38億円の投資が、159億円(2018年9月末)→254億円(2019年3月末)と100億円近く上昇しているのだから、投資上手な会社。この部分をどうすれば評価されるか?

その対策として、2019年7月~2020年6月までに投資含み益のうち20%(40億円)を利益確定する、ということを発表しています。それでも株価は上がっていませんww

決算資料

2019年8月に発表された決算説明会資料でも、投資利益40億円のうち3.3億円分の売却益計上が今期中から今期4Q以降にずれこんでおり、2019年9月末までに間に合わない可能性も出てきています。

個人的には来期計上の方が数字が膨れ上がって面白いと思っているのですが・・・。

ということ今回は、BEENOSが保有する投資先の評価額がいくらになっているのか調べてみたいと思います。大幅に上昇しているのであれば、株価大幅上昇のきっかけにもなりますよね!

投資先はこちら(大型企業)

投資先一覧

まずは開示があるものから調べていきます。開示があるもののうち、2019年4月以降に投資をされているようであれば、さらに評価額が増えていることになります!

SHOPCLES(1~5%):2018年8月以降追加投資無し。

D-room(5~10%):2019年6月に1000万ドル調達。現在1.3憶ドル調達。2021年にナスダック上場を目指しており、IPO直前までに合計2.5憶ドル調達する、と報道されています。

※投資先で最も有望かつ投資額が大きい企業です。この会社が2021年にIPOした場合、ここの持ち分だけで時価総額を超える可能性がありますね!

SLACK(1%未満)2019年6月20日に上場済み。現時点の時価総額は133.3憶ドル、資金調達は14億ドルのため、上場により評価額は10倍になっています。保有は2018年以降。

INSTACART(1%未満):2018年11月以降投資なし。19億ドル調達済み。2020年初期の段階でIPOを予定している報道がされています。ここも大きい。

投資先の中で、最も早く上場するのはこの企業かもしれません。

TOKOPEDIA(1~5%):2018年11月以降投資なし。アリババやソフトバンクビジョンファンドから出資を受けており、現時点で24億ドル調達済み。東南アジアの数少ないユニコーン企業だそうです。

IYZICO(1~5%):売却決定済み。2017年4月以降出資無し。2400万ドルの出資。売却決定済み。この出資比率で3億円の利益なのですから・・・。目の付け所が素晴らしいとしか言いようがありません。

SENDOが2019年7月にわずかながら資金調達しています。

以上から、2019年4月以降目立った投資は受けておらず期待外れの2019年9月末になるのではないかと危惧しております。

投資先はこちら(中小企業)

日本美食:2019年9月にJTBから出資(金額不明)

メトロエンジン:2019年5月に複数企業から3億円出資

wamazing:2019年5月に東京急行から9.3億円出資。

今期、利益計上する企業はココだ!

既に発表になっているIYZICO(3.3億円)に加え、SLACKではないでしょうか?この2つで40億円くらいは稼げるのではないでしょうか?

まとめ

2019年4月から9月までの間で大型の資金調達を受けている形跡はないようですね。

未上場株をどうやって評価するのか?その算定方法は下記のような表現がされています。

未上場銘柄:直近の取引価格(新株発行価格)に当社持分を乗じて算定した金額を合計したものです。当社が投資損益引当金を計上している銘柄については簿価にて算定しております。当該金額は、当社の試算に基づく金額であり、監査法人の監査を受けておりません。

ということで、やっぱり出資を受けたかどうか、が大きなカギになります。

今後2021年までにD-room」が100億ドル以上の資金調達を受ける予定となっていることから、来期、再来期も評価額は膨れ上がってくるはずです。そして、その他の企業も出資を受けたりIPOをする企業を輩出する可能性もあります。

そうなると、今の株価は割安かもしれません。

果たして「含み益」が評価されるときはくるのか?注目です!