ボリンジャーバンドとは?
ボリンジャーバンドとは、アメリカの投資家ジョン・ボリンジャーが考案したテクニカルチャートのひとつで、移動平均線とその上下2本ずつの標準偏差からなる線の計5本の線で表わされます。
大まかにいうと、高い確率で+2σ(標準偏差)と-2σのラインの間で価格は動くだろうという予測をもとに将来の価格の動きを予測するために使います。なお、統計学上、+2σと-2σの間に収まる確率は95.45%とされています。
ちょっと難しいですが、計算式は下記のようになっています。
①標準偏差の計算式
標準偏差=√(n×n日間の終値の2乗の合計-n日間の終値の合計の2乗)÷(n×(n-1))
②ボリンジャーバンドの計算式
±1σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差
±2σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 2
±3σ = n日の移動平均 ± n日の標準偏差 × 3
<ポイント>価格がバンド内に収まる確率について
ボリンジャーバンドの±1σの範囲内に収まる確率 ⇒ 約68.3%
ボリンジャーバンドの±2σの範囲内に収まる確率 ⇒ 約95.4%
ボリンジャーバンドの±3σの範囲内に収まる確率 ⇒ 約99.7%
一般的なボリンジャーバンドの使い方
株価は標準偏差±2σ内に95%の確率で収まることを利用します。株価がバンドの外になったら、逆張りします。具体的にはボリンジャーバンドの下限を下回る場合に買い、上回る場合は売りとして利用します。
慎重な人は、標準偏差±3σまで拡大することで99.74%の確率で収まること利用し、逆張りする投資を実施する方もいます。
高橋ダン流のボリンジャーバンドの使い方
高橋ダンは上記のルールを活用して、「出口戦略」として使います。ダンは、テクニカル指標が市場の急騰急落時にきちんと機能しているか?を評価しています。
残念ながら、コロナショック時にボリンジャーバンドは2σを下回ったにもかかわらず、反転せずに暴落が続きました。逆張りの「買い」で入ったら大損です。ですので、入り口戦略としては使わない、と宣言しています。
そこでダンは、すでに株を保有している場合の「出口戦略」として使うことをお勧めしています。ボリンジャーバンドの2σを外れるほど上昇した場合、それは「外れ値」「例外的」な価格であることを示していることから、そこで利益確定するのです。
もちろんダンは一度に買うこと、売ることを否定していますので半分売る、ということになります。
まとめ
ダンはボリンジャーバンドの幅を「ワニの口」に例えて話すことがあります。ワニの口が大きくなる時はボラティリティが上がるとき。相場が急騰も急落もする可能性が高い状態です。
ダンはボラティリティが高いときの購入は決してお勧めしていません。落ちるナイフをなぜ拾おうとするの?とよく動画でも言っています。
一般的なボリンジャーとは違う「出口としてのボリンジャーバンド」。とてもダンらしい使い方だと思います。
ぜひ、みなさんも個別株の出口戦略としてボリンジャーバンドを使ってみてください!